領土問題の魔力
2012年10月21日
34,5年前、人民服の鄧小平が来日していた頃、確か人口10億人か11億人だったかその中国がどんどん成長していくとすぐに日本を追い越すだろうと云われていた。鄧小平の隣にはメガネを掛けた35歳前後(?)の通訳の女性が髪はぼさぼさ化粧気のない顔に同じく人民服でいるのを見て成長して豊かになると失礼ながらこの女性の出番はなくなるだろうなと思った。
時代は移り今、尖閣問題で見る中国の女子アナが美人揃いで、経済では日本を追い越した。
シナと言っている石原東京都知事は昔の時点で思考が停止したのではないか。
自身の政治家としての見栄のため、そうならないとは思うが戦争が長引いて徴兵が始まれば一番先にひっぱられる20歳から25歳にまじってご自身も鉄兜をかぶる覚悟がおありでしょうか。日本男児なら後方で指揮をするのでなく前線に行きましょう。共産党委員長といつもは対立の経団連会長がくしくも同じことを言っているように、これだけの事態になっているのだから問題があると認識して動かねばならない。役人になめられた政治家が官僚の広報をやっているなら今の事態は官僚の責任ではないのか。日中が対立していた方が都合のいいアメリカは当然ながら将来、日本より中国に付くことになるでしょう。偶発で戦争が始まるのは歴史が証明しているのですから何があるか分りません。
領土問題は人類の誕生からあって部族の長、今は政治家が権威と自身の延命に使ってきたものです。仲良くやっていくのでなくそこには死か奴隷か追放しかなかったのではないか。これを持ち出されると誰もが血が騒ぐ魔力がある。それに繋がって人は戦争をしてきた。映像で見る70年前の旧海軍の観艦式に並ぶ軍艦のなんと厳かで勇壮で綺麗な事か。船首の御紋に高くそびえる艦橋、これほどに美しいものがあるのか。破壊するために造られたというのに。そう思う自分は決して右翼でなく小学4年で社会党を心で応援し、今は器の小さいただの五十男だが、滅んでいったものに対する哀惜だけでなく、人間の深いところに何十万年もの時間のなかできざまれてきたものを見ているのだろうか。
米田正之