エーデルワイスを歌う日

2017年10月01日

選挙前の混乱の中、新しい政党が小池、前原という右寄りの人たちにより安保や憲法で選抜をして自民党よりもっと右の政党を作ろうとしている。これでは自民党を助けるだけではないか。
イデオロギー対立の時期は二大政党でもよかったが現在は格差による不安、不満が既存勢力に対する非難として世界の各地で現れている。トランプ大統領の誕生、ヨーロッパでの政治の変化など投票動向を複雑化している。
この日本での不安、不満の元は現政権、首相にあるのではないか。北朝鮮による拉致、ミサイルを利用し誠実味のない言葉をならべ、すぐ忘れるのかまったく違うことを言っても詫びる事もない。言葉が軽い、責任を取らない。それでも総理大臣という職業が大好きな山口県民に助けられ議員を続けている。
ケネディは核を使うと言いながら平和交渉をしている。トランプさんも同じようにしてくれるのだろうか。北朝鮮の国家主席は攻めないと言えば良いだけなのに平和になると困るから危機を自ら作り出して政権の原動力としている。日本もこれに乗っているのだからこれではアメリカから後何兆円の武器を買うことになるのか。
森友・加計問題は民主主義国家としての根幹を問う最も大事な問題である。徳川時代と同じような一部の人に権力と富が集まる仕組みがいいのか問われよう。もっともそれでいいという人もいる。戦争をしたい勢力も有る。軍事関連の仕事の人もいるだろう。既得権益にどっぷりつかっていたい人もいる。それだからこそ対立する意見を反映してくれる政党が必要なのだ。
サウンド・オブ・ミュージックで歌われたエーデルワイス。祖国オーストリアに祝福をと可憐な白い花を歌うのだが顧みて日本を清い祖国として歌えるか。北朝鮮のミサイルを選挙に有利にするよう騒いでいるなと誰もが思う。天皇を頂点とした戦前の日本が石油の禁輸で戦争に向かったように個人独裁国家の北朝鮮が石油禁輸で参りましたと言うわけがないことなど誰でも分かる。国際情勢に詳しい人は早くから知っていたであろうが私が北朝鮮の政治犯が悲惨な状況にあると知ったのは平成5年でまだ金日成の頃、その解説では国民どうし監視、密告する制度になっていて内部から崩壊することはないというもであった。たしかにそれから24年その通りとなっている。中東や東ヨーロッパの国々のようになるだろうとアメリカも見ていたのだろう。色々な国の政権転覆に関わったCIAも北朝鮮では成功しない。
透けて見えるような子供のような政治家たちが反対する人を見下した態度、言動で挑発する国のどこに祖国愛が生まれよう。戦争になればまた前の軍隊のように兵隊さんを徹底的に殴って統制していくのだろう。アメリカの軍隊を褒めたくはないが一人の兵士をも大事にしている。駒のように扱われ補給もされないで飢え死にしていった日本の軍隊はいざ戦争が始まれば又昔と変わらない精神論で戦うのか。日本人の精神、考え方は百年前となんら変わっていない。戦前の斎藤隆夫の反軍演説を今聞くとこれからの翼賛会的な国会の中でこれほどの演説をする、出来る政治家が出現するかはなはだ疑問だ。個人的な不利益、危険、圧力があってもやらねばならないことをやる。それが人間倫理の基礎だとケネディは言う。
「エーデルワイス エーデルワイス 私の祖国を永遠に」 と歌える日は来るのだろうか。
 米田正之

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