民族の対立

2019年02月19日

韓国の国会議長の発言は韓国側からするともっともなことだ。実際天皇陛下が行かれて直接謝るとこの問題は解決するのだろう。天皇制により酷く苦しめられた沖縄では昭和天皇には厳しい感情があるが何度も沖縄を訪れ戦没者に対し慰霊の祈りをささげてこられた今上天皇は評価が高いという。韓国側の考えは理解できるしその感情はもっともなことである。だがこれはあくまでも政治の問題であり政治家が解決しなければならない。

今の日本の首相はアメリカには言われるままにペコペコしてロシアや中国の最高指導者には歯が立たない分、韓国、北朝鮮を見下し強気に出ることで自分の支持を上げようというのが見えている。

小学、中学でいじめられている子が親子で泣いているころいじめた子の家庭では家族そろって大笑いしている。時が過ぎればいじめたこともすっかり忘れてしまう。だがいじめられた方は一生忘れることはない。かつて朝鮮半島で家にいて或いは田畑で働いている男を強制的に連れてきて働かせていたのは紛れもない事実でありそれを簡単に忘れるだろうか。

世界中で起きてきた民族紛争は例えばユーゴスラビア紛争を見るまでもなく歴史的な対立を背景にしているので紛争が収まっても根深い民族間の感情の対立をそのままにしていればいつかまた繰り返されるだろう。フランス人が東洋人を下に見るように紛争の種というのはどこにでもあって燻っていたものが燃え上がるということもよくある。近い国同士で互いに譲らず張り合えばなおさらであり韓国と日本が陸続きであれば攻め込まれていてもおかしくない。多くの人たちの努力により日本と韓国のつながりは産業や文化、芸能などで強固なものとなった。それを壊して波風を立たせ民族の対立を煽るのは先ざきを見通さない不遜で驕慢な態度である。
  米田正之

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