宿命と観念

2024年10月17日

かつてこの地はユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が何の争いもなく平和に暮らしていた。パレスチナ問題は土地を巡る争いといわれる所以である。中東以外からやってきたユダヤ教徒がユダヤ民族の国を作った。欧米にはこの紛争を仲裁することは出来ない。イギリスはこの問題の元を作っている。ネタニヤフがヒトラーと同じことをしているのにそれを支持しているドイツは二度間違いをしているといえる。アメリカはもしイスラエルが核を使っても形だけの非難をした後理解を示すだろう。フランスのマクロン大統領がイスラエルへの武器禁輸を主張したがこれこそ日本が言うことであった。それでアメリカとの関係が破綻するわけでもないのにこういうところが世界での地位の低さ、信頼の無さになっている。
ネタニヤフはパレスチナ人を殺し続けてこれからどうするつもりだろう。異常としか思えない。病んでいるのではないか。殺戮を続けても武装勢力が繰り返し立ち上がってくる。

太平洋戦争時、誰の回想であったか空襲で破壊された建物から老婆が出てきてこの仇を取ってくださいということだったがこれには心を動かされる。それは私の父が一兵士として中国、インドシナ半島、ジャワ島などで戦った話や戦後母が台湾から引き揚げ貧困生活で弟や父を亡くした事を聞いていたせいか。今の若い人たちにとっては祖父の又その祖父が戦争に行ってましたという遠い話だろう。老婆にそう言われても戦うのはよくないとでも言うのか。だがやはり私は武器を取って行くのだろう。大切な家族のためには悲しい言葉だ。戦争が始まるまでは反対をしてもそうなってしまったら戦わざるをえない。小学生から左翼、反権力の自分でも人が何千年もそうしてきたように。諦めと絶望の後、生への渇望が一瞬輝きそして消えていった。
 米田正之

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