永久に輝く笑顔 天地真理
2017年01月30日
高度経済成長がオイルショックで終わりを告げたその前後、日本中の子供から老人までにその愛らしい笑顔と独特の歌唱法による明るく透明感のある伸びやかな歌声で絶大な人気を博した歌手、天地真理。現在活躍している歌手が何百人束になっても足元にも及ばないぐらいであった。今YouTubeで見ると歌のうまさに驚く。はじめて見るアイドルに心寄せられたのはその姿だけではなく類まれな人としての魅力にあったのだろう。その頃でもあることないことを言われ最近では自己破産したとか書かれている。だがそれは全てうそだという。永六輔がいない今、昭和を代表する芸能人に対し失礼ではないか。目を引いて売り上げを伸ばすやり方は昔も今も変わらない。麻生副総理が証券会社と不動産会社は胡散臭いと言っていたがついでに言うと週刊誌も疑わしい存在だろう。
昔はその辺も分かっていて話半分に聞いていたが今では社会を動かすまでになっている。それだけ注目されるのに前東京都知事舛添さんより問題の多い石原元知事には作家枠があるからと知らないふりをするのはなんとも卑怯ではないか。個人的な金銭感覚と莫大な税金の使い道の疑惑とどちらが重いと見ているのか。
一年前は女性タレントの不倫で騒いでいた。有名な話でミッテラン大統領が隠し子を問う記者に「それがなにか?」と答えたその違いは大きい。1600年初頭に歌舞伎とオペラが時を同じくして生まれているのに日本と西洋には人に関わる根本的な違いが有る。
もともと性に関してはおおらかな国であった日本でなぜ他人の私生活にまで騒ぐのか。小学校3年中退、賃貸住まいで年収100万以下の上、顔がガチャピンに似ているので女性に縁がない自分にも分かるがその騒ぎは男が悪く女性の方はかわいいだけでまったく問題ないだろう。目立つ人でたたきやすい標的になった人には息の根が止まるまで攻撃する。島国根性なのか特徴が現れている。
罪を犯した女を石打ちにしようとする人たちにイエスは言われた「あなたたちの中で罪を犯したことのない者がまず、この女に石を投げなさい。」キリスト教徒でなくてもこの言葉の意味を知らなければならない。
変容するアメリカに対し相も変わらず同じことしか言えない政治家、子供が政治をしているようだ。政治家にとって日本はパラダイス。それを非難することも出来ず、首相としては真珠湾に初めて行くとかオスプレイが不時着したとか政府の発表をそのまま記事にする大手新聞社。大本営の発表をそのまま流して戦争を煽っていたのだから伝統なのだろうがそれでも世の中幼稚になったとの感を拭えない。女子ゴルフではその実力より美人かどうかが問題とされるのは日本と韓国だけらしいがこの幼稚さも同じところからきている。
人としての基本が守られない。年金支給年齢が70歳にそのうちデモ一つなくなるだろう。日本の公的な年金制度は貯蓄型とは違うのだから貰わなくてもいい人の分を減らして少ない人に回すべきだろう。時の政権が都合のいいように週刊誌、新聞と一緒になって協調を賛美し、違うことをしたり考える人を攻撃し誘導するならそれに負けない気概を持たなければならない。
米田正之
